ビルにはもうみんな名前があって/
はるな
がはいってくるよ
さびしいよ、空がもうむらさきで、それはきれいなんだけどうすっぺらいよ。からだのかたちの冗談をして、いつまでも遊びたかった。言葉が思考と手を繋いで箱に入ろうとする。だめだめって止めたいんだけど腕がのびない。このきゅうくつな体のどこに、文字をいれたらいいのかな、ビルにはもうみんな名前があって、街には所有者がいて、だから世界に逃げるしかおもいつかなくて、みんなどこに行っちゃったんだろう。
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