冗長な雨のリズムとだらしない詩情のジャム/ホロウ・シカエルボク
 
ない
一日のために疲労を溜め込んで
テレビを観ながらうつらうつら
目が覚めるころには本当に寝る時間
網で水をすくうみたいな気分
そんなことで汗をかいてばかり

「何気ない毎日が幸せ」なんて
そんな言葉に騙されて
小さな花でも育てて
笑ってられる人間なら良かったのかもしれないけれど
自分以外の誰かに
水をやるなんて面倒臭くて仕方がないし
青春の叫びを止めたスプリングスティーンは
時々妙に小難しい言葉を使うようになった
ボーントゥランって
いまでも歌ってはいるみたいだけど

もう使えないコードが丸められて
なぜか窓の側にぶら下げられている
まるで数年前の日常の記
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