一昨日の明後日だから今日、/相田 九龍
 
明後日にはたくさんの絶望とたくさんの奇跡がある
明日に何が起こるか分からないんだよ、当たり前さ
そのさらに明日なんだから
明後日をどうにかできるなんて
とてもおこがましいよ、君

泣きたいくらいの絶望と
泣かざるを得ない奇跡が
無限に積み上がって、
お互いに打ち消し合う
プラスマイナスで結局同じ、今日が、

今日が、待ちわびた未来だよ
忘れてたのかい
一昨日絶望して、一昨日奇跡を待った
その両方が起こったのが、今日

待ちわびて、
「今日」の枠の中にいる限り、永遠に辿り着けなくて
でも雷みたいに現れた、明後日だった、今日は
待ちわびた絶望と奇跡の詰め合わせ、だよ

ふわふわと漂う
絶対にって言い切る
ありがとうって呟く
ふわふわと感じる
僕の心に刺さった槍たち
体の輪郭
目を瞑れば、この世界には全部僕さ
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