あの娘のこどくな微笑みを美しいと思ってしまった僕は/秋葉竹
あたしにはまごころしかないから、
じぶんでじぶんを信じてあげるわ
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その声が聴こえた(?)から、
彼女をガン見してしまったとき、
目と目があった瞬間、
こどくを顔にはりつけたまま、
微笑ったんだよ、
その微笑みを、
(美しい)
と思ってしまったんだ
だから、僕は、
こんどは彼女の
いっぺんのかげりもない笑顔を
みてみたいと願うんだ
僕のなにもかもを、
捧げても、いいから
僕のちっぽけな未来など
くれてやるから、
彼女のまんめんの笑顔を
みてみたいんだと、祈るんだ
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