精神科病院より/八木ヒロマサ
 
精神科病院に入院していた頃は
前が見えない暗闇を漂い、
ぼんやりとした絶望の
森をさまよっていた

しかし病院を退院し
グループホームで
暮らしながら自然栽培を
行う作業所で働くなかで
こう言う
「病院にいるよりいい。」
「明日が見えますから。」

「生きてるうちは前へ
進んで見ないといけないんで
毎日1日1日前が見えるって
いうことは、病院では
なかったことですから
今はね一人暮らしすることが
夢であり目標である。」
と、そう笑顔で話す男性がいた。

夢がないと生きてる張りがない
と・・

「お互いに頑張っぺ」

笑顔で握手をし
励まし合う
ふたりして。

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