夏空/
ひだかたけし
世界は時を刻んでいく
わたしが嬉しくても哀しくても
世界は確実に移り変わっていく
(人は生まれて死んでいき)
わたしの鼓動が途絶えても
世界の律動は止むことなく
続いていく響いていく
(ただ着実に入れ替わり)
錯乱狂気の海原と
微睡み優しい青空と
透徹として渦と化し
(ただひたすらに無関係に)
世界は時を刻んでいく
わたしは命を運んでいく
捲るめく日の一瞬に
(逃れる永久の痕跡へ)
戻る
編
削
Point
(3)