赤羽/赤猫永宜
友人に案内してもらい平日朝から飲み歩く。
彼は長年勤めていた会社を辞め、新しい会社が決まったばかりで暇を持て余しており、私は平日不定休なので。
と、聞かれてもいない言い訳を心で呟く。
小便やおう吐物の匂いが沁み込んだアーケードをくぐり一軒目。
早朝からおでんとカップ酒。お店の人に勧められるままに練り物を注文する。
道路にはみ出さないように注意されながら肩を寄せ合って簡易的なテーブルにおでんのタネとお酒が並ぶ。隣の人の注文を見て「それ美味しそうですね」なんていいながら真似して頼んでみたり。
「カップ酒は少し残しといてくださいね」
言われるままにカップ酒を少し残しておくと、
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