親の背中/zenyama太郎
 
僕の子どものころは
貧乏で子だくさん
親にほめられることなどなく
怒られた記憶しかない
今でいう体罰や虐待は
一般的なことだった
しかし、貧しくて教育もない親ではあったが
とにかくよく働いていた
家族のために
朝から晩まで
毎日必死に働いていたということだけは
僕の胸にしっかり刻みつけられている
この一点だけは
いくつになっても
絶対に頭が上がらない
忘れられないことである
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