詩は記録される雨音/ホロウ・シカエルボク
ま判り合える友達を見つけようとしているような
そんながらんどうの廃墟で良かった、なんて
くだらないことを考えながら崩れるのを待つだろうか?
すべてがひとつのものになって
目を開けるだけで様々なものを見ることが出来る
そんな時がもしもやってきたら
俺は明日を待ち遠しいと思うだろう
幼いころにそんなふうに思えたこともあるにはあったけれど
それはちょっとした錯覚のようなものだったんだよ
俺はいまそれを理解していて
そして寝床に横になろうとしている
あまり夢は見ないだろう
もし見たとしても
目覚めたときには誰かに話せるほど覚えていたりすることは多分ないだろう
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