革命なのよ/こたきひろし
詩が書けなくても実質何も困らない。
駅構内のトイレ。個室の壁にマジックペンで落書きした卑猥な言葉は詩に勝るとも劣らない。
排泄物を水に流した後で書きなぐってやったよ。
トイレから出たら外は寒々としていた。初めてのデートの日からやりたい一心だった。トイレの近くで待っていた女は派手な服装。ケバい化粧で、貞操観念なんて持っちゃいないだろう。
俺だって、はなからそんなもの持っちゃいないさ。
はなからそんなもの持っちゃいないさ♪
だけど、お互いやっちまった後に愛情なんてものが沸いてくるかも知れないけれどね。
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