気の遠くなりかたについて(山茶花オクリ讃2)/渡邉建志
 
蛤のみそ汁を欲するよりも早く零下の疾風とともに吹きつ
ける雪を縦一列になって避け切らなくては、であるからには熱い蛤のみそ汁が
無意識下で死守されないことには、パーティの全滅も近い。

「首の筋を。」の倒置、あるいは動詞の省略から、突然に狂気が見え始める。あるいは(、こちらだろう)、死に向かって気が遠くなり始めている。世界は歪みクレバスが口を開ける。危ない!まず筋、にたいする執着をみよう。「こちらの筋が勝利の鍵を握り」!首の筋が!なぜ首の筋が勝利の鍵を握るかというと、筋を痛めたら顔が変わる(!)そうである。すごい。仲間が「目減り」するのもすごいが、顔が変わるのは流石にすごい。それを顔の結び
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