つかの間/◇レキ
をしながら
※
理解が瓦解し続けること
お日様の光が当たれば僕はじゅくじゅくに溶けた
何にも言わずに幸せじゃないか
それは絶望とよく似ているが
例えばそれは自身を
折り続けた血しぶきで
引きちぎった快楽で
握りつぶした髄液で
幸せとは(あるいは絶望とは)
きっと途方も無い脱気にあるんだ
きっと瓦解し続ける前提にあるんだ
知識への欲望は
思考頬張る快楽は
きっと全部壊れることに住んでる
※
詩は書くその人自身
肉塊のまんまじゃ見えない
目の奥に宿るその人は
突っ立ってたって見えやしない ついでに言えば
服脱いでも髪引きちぎっても
肉削いでも骨粉々にしても見えやしない
詩よ死ぬな
詩は究極の露出狂
いつまでもその無意味な快楽に酔っていて
僕はそれを眺めているから…
戻る 編 削 Point(3)