かんじる?  /るるりら
 
うちつける雨音のようだ
             光が水の中で泡となるのが垣間見れて


               ちょっと いいたくなる
               あいしてるよ




【とてもよく聴こえる】


かたつむりは三年ほど眠り続けることができるそうな

石の上に座る人として三年のはてに 半ば目覚めて 
かたほうは まだ目を閉じている 
かたつむりの瞼が すこし開いた視界では  
すべての自然物がもつ曲線のために
苔が雫を宿して かすかに震え
おごそかに謡っている
 
なにげなく碧き苔として謡う花々の
ひっそりと したたる わずかな
     命
水が集まり滝音になるかのように 多くの命の声
歓喜の轟音が 全身を巡る

坂本乙女のような みまもりの役を 果たしてくれた誰かの隣で
たったいま 
竜馬のように たちあがれ
 




書き換え連詩スレッド参加作品です。
https://po-m.com/forum/i_thres.php?did=196983
戻る   Point(7)