こもれび/
はるな
夏の日十時
海を干上げるほどの無関心が
ここではビルにあくびをさせ
むつかしい言葉はまぶたをすべっていく
回転するただしさ
紐をつけた恋人
合わない靴
ささやかな不安が集積されていく
しずかに、着実に、終わりなく
こもれびは角度をかえてぼくたちに刺さりつづけた
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