わるいゆめ(故郷に思いを馳せている人の歌)/
古具をふね
透明の鉄格子が罰を呼び、罪を阻害する
赤、病める魂を込める格子は鮮やかだ……
外に出たら俺は何をするのだろう?
蜻蛉の目玉が現世と隔たり、
幻影の母が夏の連続体を生み出した
狂気を孕んで美しい
現実と狂気を攪拌する匂いは何処へゆくのか
雑踏の音、幻覚の宴 風景画を打ち壊し、蜃気楼を取り上げた
男を狂気へ誘う時は、長い夢を見る。
今日も夢見る、
黒く淀んだ
わるいゆめ
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