攣った右足/
坂本瞳子
右足が攣る
疲れているのか
精神が病んでいるのか
痙攣したその無様な
自らの意志に抗い
ただの棒きれの方がまだマシと思わせる
痛みさえももたらされる
この攣ってしまった右足
とても歩くことなんてできやしない
自分のいうことを聞かないという事実が
痛みを超えて奇妙なことこの上なく
楽しいとさえ思ってしまい
笑いだしたらもう止まらない
しばらくこうして
右足は攣らせたままでいよう
こんなにも楽しいのは
ここ最近で一番のことだ
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