車窓から見える風景/秋葉竹
のどかな田園風景ではない。
土にまみれて、
雨とたたかい、
繰り返す日々の暮らしの中で、
土と語り合ったか?
雨の機嫌を知ってるか?
のどかで、おだやかな、田園風景でもいい。
初夏の汗ばむ燦々(さんさん)とした貴女の、
太陽よりもまぶしい笑顔が見られるなら。
僕たちは、
お互いがお互いを理解しているようで、
ホントは僕がかってに
憧れていただけの一方通行でしたね。
だから、僕は、田舎なんて
大嫌いだったけど、
貴女の言うがままの、
田園風景を眺めていたのですけれども。
現実の農作業ていうのは、
ちょっと、単調で、きつくって、
身体は、す
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