ばらまかれて勝手に意味を作り上げていく(もうすぐ日付が変わる夜に)/ホロウ・シカエルボク
 
ことが出来る、そりゃあもう欠伸が出る位さ、まるでなにを書くかよりも、どんなふうに書くのかという部分を大事に思っているみたいだ、それが証拠に―そうしたやつらは作品よりも無駄口の方が異常なまでに多いだろう?その無駄口の内容だって、まったく欠伸が出るようなシロモノさ、なにもあらためてそんなこと口にしなくたって―そんなふうに忠告してやりたくなるようなものがゴロゴロしてる、でもだけど仕方がないよね、たいていの人間にはそういう時期って少なからずあるものらしい、俺にはなかったからよく判らないけれど…もしもそいつがまだ若いなら、許容して、温かい目で見てやればいい、でももしもある程度歳を食った人間なら―そんな人間は
[次のページ]
戻る   Point(3)