こおり/朝の空/鏡/
田中修子
の浜に
うちあげられた
私はただの生きている人
ひとりぼっちなひと
風が鳴る
空が青い
朝の空がにがてなのは
なにも隠せなくてこわい
/
ことばが好き
すべてを反射して
醜いわたしも
戸惑うわたしも
ごまかせない
本日
ことばは
鏡
わたしはだれ
冷ややかに
じっとみいる
わたしの顔を映す
自分を偽るなと
わたしがわたしをはたいた
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