小鳥と少女の呟き/田中修子
ひさしぶりに
そうして
はじめて
おともだちとあって
懐かしいように
つばめグリルでごはんとお茶をした。
三時はなんだかさみしい
おひさまがさがって
夕暮れがくるから
おわかれ
淡いピンクや金にきらめく頬をしてみとれた
人にたくさんみちを譲ってきたひとの
優しい皺をしていた
わたしたちはくすりを飲んでいる。
からだを
ことばに
ゆだねるみたいにして
綴ること
わすれることのありませんよう
自分の音色で
囀りたいんだ。
広いお城でひとりぼっちでいた
少女は
鳥かごに入れられてひとりぼっちだった
小鳥と
おともだちになりました
ふたりは詩
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