蛸の触手は【悪魔の舌】か【天界の下】か/るるりら
 
はない言葉で男は蛸と約束しました
生涯 蛸は喰いませんからと言いました 娘に多くのモノを見せてやってください
娘に 光がありますようにと 言いました 蛸は目の神様でした
蛸は様々に身をよじり見据えて 言葉を超えて、男の心の奥底を見ていたのです
網に掛かった蛸を神だと感じている言葉には 力がありました
大海原に放たれた蛸は 凧のように 言葉で天界と下界を 自由に泳ぎ歓喜し
娘にそして 私自身に光が与えられて 言葉で 誰かとなにものかがいたる場所で結ばれ
闇の中でこそ かすかな光の音が生まれ
輝かしい鐘として鳴り響く 今、 まさに


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【petit企画の館】/蝶としゃぼん玉での企画【祝言】として書きました。
該当コーナーと 内容が多少ちがってます。 ご愛敬として 手作り感覚の経緯も残してみました。https://po-m.com/forum/thres.php?did=320890&did2=670
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