GIRLS OFF/佐久間 肇
 
少女は少女のままで腐り、
そのまま氷のように頑なになって、
誰にも見向きもされなくなった。
りんごの端っこを噛んで、
少女はなけなしの塊だった。

 どうにも止まらず、
 「やめてください」という声が聞こえた。
 (一体どこから?)

空にはけたたましく獣の鳴き声がする。
鳥獣は怪獣になる手前だったのか後だったのか?
あのくちばしと牙の間に挟まっている
少女の肉片の香りはまだ生々しい。

 そっと凍えるの。
 言葉を伝えようとしたから。
 声に出して言ってしまった。
 少女は「あっ」と声を発して黙ってしまった。

まだ早過ぎたらしい。
若々しいりんごをもぎ
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