【 絆 】 − 門出 −/豊嶋祐匠
君と僕が
離れて行こうと
君の心を
忘れたりしない。
君も僕を
けして
忘れないで生きてほしい。
二人が
地の果てに
離れて行こうと
地球の弧に
互いの姿が
見えなくなろうと
君と
出会う事ができた
心の歓喜は
別れに流す涙よりも
熱いものだと
僕は思う。
見えない
熱き
この時の始まりを
君も僕も
止めずに
歩いて行こう。
君と僕が
此処に生きた証しは
この時を分かつ
絆という記憶が
いつまでも
刻み続けてくれると信じているから。
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