不条理の森/043BLUE
 
ひたりひたりと
せまりくる
真夜中の秒針

深い森の中の
足音

毛布の中の
ぼくは
凍えそう

まるで

ぼくだけが
汚れてゆく
みたいに・・

いつからか
迷い込んでしまった
不条理の森

冷たい月の下で
美しいもの
すべてに怯える
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