しゅうちゃくえき、恵みの雨/
狩心
る。
何ヵ月目だろうか。
次の命の為に。
今の命を犠牲にする。
妻の突起物に股がる。
貫かれる私。あーという乾いた声。
詩刑は執行された。
私が果てても。妻は。
蠢きを止めなかった。
音楽は一旦止まり。
詩情は。第二トラックへ。
大きな屋敷に。
クラシックが流れ始めた。
私の口から這い出る胎児。
棺桶に落ちて。
嬉しそうに眠った。
もう二度とこの屋敷に。
雨は降らない。
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