空に落ちていけたら/
こたきひろし
は「名前のない人が私を知ってるってどう言うことですか?」
すると彼女は顔色ひとつ変えないで言った「貴方の御持ちの遺伝子を頂きに参りました」
それで私は思った 綺麗な顔して気の毒に頭イカれてる、と
だけど、彼女に訊いた「どうやって?」
すると彼女は照れながら言った「こたきさんご存じでしょ」と顔を赤らめなから体をグッと寄せてきた
それで私は思わず言ってしまった
「俺でいいんですか」そしたら彼女は首を縦に降った
首を降ったのだ
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