詩人ではないけれど/
こたきひろし
ここに詩に依存している私がいた
二十四時間 年中無休
頭のなかには詩が虫のようにわいて止まらない
耳から眼から 口からも
詩の虫は侵入してくるから
もう手に負えない
負えなくなったから ひとまず虫籠にいれて
どこかの駅の知らないコインロッカーに閉じこめておく
閉じ込めておきたい
棄てる訳じゃない
しまい込みたいだけだ
いつか世界の果てか中心に向けて解き放つつもりだ
それは
世界が壊れてしまう前に
だから
こうご期待下さい
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