鉄棒と絶望を間違えて/こたきひろし
 
が歪んでねじれてしまう事が
一度や二度ではなかった

少年は気づかない間に大人になっていた
本当は子供と大人の間に境界線なんてなかったんだ

道の上には踏み越えなければならない壁が幾つもあらわれて
落ちていた石ころに何度も転んだ

大人になったら 本当の大人にならなければ
ただの負け犬にされてしまう
いつまでも右手をピストルに変えてなどいられなかった

大人になっても鉄棒の逆上がりはできない
だけどそんな事にかまってなどいられない
生きなければならないから

何のために生きるかはわからないけれど

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