鏡/
こたきひろし
死ぬ間際の呼吸を想像した
想像がつかない
生きているだけで活きていない自分が
履いているスニーカーの靴底のすり減り
を
脱いで眺めた
鏡を見るような眼で
そこに写る言いようのないさびしさ
これ以上
歩くのが 走るのが 駆け出すのが
嫌になってしまいそうな
人生という
道の途上
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