ただ、好きなだけ。/秋葉竹
のことが好きなんだけど
あなたのことを好きになる資格がないんだ、
と、
まるで自分で自分の首を絞めて
死ぬことができるのかを
実験している冷静さで
ふたりの関係が純粋な
ピンク色の恋愛になるなんて
あり得ないと懸命に理解させようとしてくれる。
《愛からは
《すべての希望が
《沸騰したお湯の泡のように
《エンドレスで生まれつづけるけれど、
《その愛を生むための決定的な清らかな願いを
《私は使い切ってしまっていて、
《あなたには人を信じない心で作った
《薄ら汚れた愛の使い回しの気持ちしか
《向けることができない。
《から、
まるで血を吐くほととぎすの声
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