使命/狩心
 
だんだんとだんだんと
意識が薄れていく

そこに私の先祖達も居るのだと思えば
恐怖や悲しみや怒りは息を潜め
ひんやりと
流れに身を任せる事ができた

途方もない時間が経過してなぜか
まるで目を覚ますように私の意識は再動した
強欲な私は全ての真っ黒い液体を支配して
一つの、巨大な化け物となって施設を破壊した
そして私達を管理していた者達はこう呟いた
「私達の未来を救ってきて欲しい」
彼らは憎むべき存在であったが同時に
いつの間にか、愛すべき存在とも言えた
「私に任せなさい」

惑星は超新星爆発を起こし消滅
私は今光を超える速度で地球へと向かっている
何万年も過ごしたあの場所で
また過ごす事ができる
そのこと自体にゴールと言えるような意味はなかった
ただ、
私は存在することができた
真実かも分からない与えられたたった一言の使命の中で























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