花形創一郎/狩心
 

みねうちじゃ、

アザーっス! あーりがとぉー ございま スール

そうやって親善試合は 桜咲く満開の頃
それに負けないくらいの 無数の笑顔満開で
福笑いが300人 ぞろぞろと記念写真のように
集合写真のようにぞろぞろと、体を小刻みに震わせて
こちらを見てくる  こ、怖いよ、



花形創一郎
彼は江戸時代の剣豪で詩人、
刀を抜いたことはあるが、誰一人切り捨てることはできなかった
一編の詩も書き残さなかったド阿呆

しかし皆、彼を

詩人と呼んだ



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