花形創一郎/狩心
 
読み手に渡ってこそ詩になると
言う人がいるが、
そんなことはない

読まれる前、いやむしろ書かれる前からそれは詩だったのだ
詩は、お前の中、または外の世界に散らばっている、
読み手が感じたものは、そいつのものでしかない
そんなこと知ったことか、勝手にしろ


お前は親善試合で木刀を構える
おれは古く錆びた鞘からピッカピカの真剣を抜き出し構える
ルールが違うだ? そんなこと知ったことか、
お前は30人に分身する、
ちょちょっと、待って、えへへ。そりゃないよ ずるくない? テヘペロ
そんなこと知ったことかぁ!

バッサリと切り捨てられるおれ

キモチイイ


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