不慮の自己/狩心
 


肛門

自分の首から上を取り外して
体を四つん這いにさせてじっと
□(シカク)が発生するまで
眺めてみたい

今まで本当にお世話になったな
一番汚いことをお前に押し付けて
お前の苦労を考えたら
おれの苦労なんか




内戦地域に降る雪の結晶
茹る場所も凍える場所も差別なく
この結晶が降り続く限りは
戦いを止めにしないか

*は降り続ける
*が止みそうになると
優しき平民は自殺して空に昇り
数百の*を降らせてそして
完全に消え去る

「ママ、死んだあの人の肛門が降ってきたよ。」
「お世話になるわね。ママもいずれ肛門になるわ。」

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