ミラフローレスの夏の朝/
Giovanni
って
時折通る車は
陽気なクンビア流しながら
エンジン鳴らして行き過ぎる
時を忘れ 読書に耽る老人
けたたましいクラクション
犬つれた子供や
ベンチで寄り添う恋人たち
その上から
雪のように 降り注ぐ
ティプアナ・ティプの
小さい 黄の 花びら
僕は ここにいる
ただ 感じればいい
確かに 僕は ここにいる と
ミラフローレスの夏の朝は
ティプアナ・ティプの黄色い雪の
なめらかな甘い香りがする
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