空飛ぶ眼球/狩心
 
いく身体
手足がバイクに付着して離れれなくなる
どんどんと加速してブレーキはニタニタ笑い
自ら路上へと真っ逆様に落下する
ストップモーション
地平線の日没と共に現実の壁が迫ってくる
加速する身体
呪われた眼球を逃がしはしない

この街の最果て
何も無い空間に向かってジャンプする

気付くと
公園のベンチに仰向けで寝そべっていて
大丈夫ですかぁ?と覗き込んできた女がいて
モードチェンジ
すかさず左目を抉り取った

逃しはしない
暖かな公園でキセイに包まれる中
私だけが確信していた

本当の現実が
何であるかを






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