失 題 (九)/
信天翁
雷鳴のように ひびく
原っぱからの子供たちの叫喚
それは 独居している
卒寿のお独りさんにとって
なによりものごちそうになる
が
それと同時に気がつくのだ
壁時計の秒針が重たげに
廻っていることに
戻る
編
削
Point
(5)