午後二時四十六分/ヤスヒロ ハル
 
白い孤独が風上に立つ

悲しみの花弁が吹かれ、落ち
さらさらとした別れが
ひかりを増してゆく

異国の地を歩くとき
誰もわたしに似ていない

そのような寂寞が
どうしようもなく白い
午後二時四十六分

たくさんの花に囲まれ
わたしはさみしい

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