つなぐ/かぜきり
 
ほしにうつらぬひとがたを
そっとかかえてかがみにひたそ

にじんでこぼれるほしがたを
なみだとまぜてゆめからぬぐを

ほしのかたちはいびつにまるく
ひとのかたちはうすれてくらい

ほしはこちらか
ひとはそちらか

ことばにうつすとゆらゆらふえて
そらにならんでくじけてゆくよ

そんな広さがぼくらのきしみ
まわるひろがる意識のれんさ。

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