199X年世界は核の炎に包まれた/
TAT
や砂浜に常時 犯されていた
その頂で
君は形而上学的に笑っていた
ケンカばかりで
セックスが苦手で
ハーモニカとかオルガンとか
銀色の管を辿って流れてくる音によく心を動かされた
1999年の冬の自分の顔をまっすぐ見れるかどうかがひとつの基準だ
今もまだ
見られるか
ではない
見れるかどうかだ
それは
法律も文法も手の届かない絶対の理なのさ
1999年も終わろうというのに街は非情で
世界は核の炎に包まれていた
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