エンドレスドリーム ZERO/長崎螢太
無だけだった
光も音もなにもない世界
始まりはだれも知らない
気の遠くなるような時間だけが流れる
*
今日は平日だが、代休で感覚的には日曜の気分だ
余り良い気分とはいえない
明日から仕事が待っている
今の仕事に就いて一年過ぎたが、いまだに馴れたとはいえない
いや、最初から自分に合ってなかったのだが、生活のためだから仕方ないと思っている
だが精神的に疲れるし、この一年でかなり痩せたみたいだ
愚痴を言ってもしかたないから、明日のために早めに就寝することにした
だが眠れない
隣の君は疲れたと言って早々に寝息をたてている
相変わらずで羨ましい限りだ
*
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