螺旋の季節/
ヤスヒロ ハル
朝の光はいつも すべてを赦している
仮眠から醒めた命が
詩の水面をゆらし
躍り上がって咲こうと
高揚するとき
夜更けかすかに漂う
冬の残滓が
迸る日差しに絡め取られたとき
朝の光は わたしを赦している
わたしを、あなたを、世界を、詩を、音楽を、会話を、温もりを、男を、女を、夢を、花を、いのちを
螺旋の美のなかで
優しく赦している
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