Lean On/もとこ
 


だけどアナタの肩には
いつまでたっても届かない
アタシは恐ろしくて
アナタの実存を確認できない
空と海のラインは
水平から垂直へと
急速に変化している

(それなのに、
(なぜか、
(終わりがこない

(ただ、
(ひたすらに、
(倒れていくだけ

アナタの肩を求めて
アタシは永遠に傾き続ける
それは天国なのか
あるいは地獄なのか
今のアタシには
分からないけれど
きっと生誕の眩暈も
こんな味だったのだろう
そう確信できるほど
静寂の中で
傾き続ける世界は
とても
寂しい匂いがした

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