歩行と舞踏 ★/atsuchan69
 
のか「詩」なのかあまりよくわからない。そんなことよりも、はるか彼方に聳える言葉の生えたマの山が崩れ始めているではないか。マの山は、マンが書いたことくらいは知っていたが、鬱蒼と言葉の生えた山が崩れると男はさっさと服を脱いで女装をはじめた。どうせマの山が崩れて言葉たちも倒れるのなら男は男である必然もなく別に女であってもかまわない筈だ。スプーンだよ! 何故だか銀のクリストフルっぽいティースプーンが登場し、納豆ごはんをかきまぜながら、「納豆はからだに良いからね」と言う。かつて男だった女は、「じゃあ、私と納豆とどっちが好きかしら?」色目づかいでティースプーンを誘った。スプーンは箸と納豆ごはんを後ろに放り投げ
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