地球儀/
じおんぐ
埃を被った地球儀に
息を真っ直ぐ吹き込むと
海が捲れて地面に落ちた
もう線香は消えたのに
祖父の口は真一文字のままで
煙だけが漂っていた
ユーゴが描かれた地球儀なんて
誰も使わないから
最後に
ゴミ袋に仕舞った
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