過ぎ去ってゆく青い時間の果てに仲間たちの倒れゆく戦いがあった。/秋葉竹
冗談のように神も仏もないというのは
誰もがそれを置き忘れたという話なのか。
過ぎ去ってゆく青い時間の果てに
仲間たちの倒れゆく戦いがあった。
この世の理不尽を語る声が聞こえる。
あの世の極楽を信じる馬鹿が眠る。
夜の街に悲しみの歌を歌うシンガーの
ギターケースに今夜ジャリ銭がはじける。
過ぎゆく空の電車の冷たい鉄の重さが
飛び交う百百舌鳥の眼に1日の疲れを浴びせる。
過ぎ去ってゆく青い時間の果てに
仲間たちの倒れゆく戦いがあった。
その夜、流した涙は、
オレのものなのか、
オマエのものなのか?
オレ自身には、わからない。
わかる意味もない。
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