真逆の同一/
ただのみきや
渉し合い美しく殺し合う
なのに気がつけば殻を割られたカタツムリか干からびて
無花果の葉一枚の逃れようもない裸の牢獄で
あの女の符号を探している外に内に隠語めいた色香を
救いのない好奇心という自慰は沈み往く小舟の蜃気楼
方角を示しはしない星たちの気まぐれな戯れに
折り畳んだ過去を広げてみれば舞い散る紙吹雪
抜け落ちた記憶ヒラヒラもはや笑うしかないヘラヘラ
《真逆の同一:2018年2月24日》
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