雨の糸の音/朝焼彩茜色
 
雨が糸になった空気をつたうように
青いから黒い艶の景色へと物語と翼を持って

なんだっていいじゃんと雨音が空気に触れて
歌う 口笛の欠片も奏でながら

懐の深さとお人好しの境目と交差点と立体に次元は想像できない
所詮の中で むさぼったウイスキー色の琥珀
煩わしい成長のなさを 呆れるだけ呆れて
縁を斬ってもいいじゃない?

どこからか取り出したブレイクビートから火を起こすように
聴き入る
雨の糸の音 世界の越え方を五線に落としてゆく

雨なんか降ってないけでど
雨が遠い空へ繋がる糸口になっているから
久しぶりに出かけることにしようか
雨の糸の音を奏でながら
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