こもんさんの詩について思うこと/渡邉建志
読みながら突然現れる「陰茎」という言葉に衝撃を受けるだろう。
そして最後にphallicという呪文のような言葉の意味を探すだろう。
反復分析。
「手の」(3回、間歇的反復)。「ぼくらの夜の/また別もの」「の」、の反復。
「夜」(4回、間歇的反復)「めいた」。さらに、「の」の連続的反復。
とくに「夜」の反復が重い。でも、まったくしつこく感じることがない。
動詞のこと。
あまり使われない名詞というものがあり、いっぽうで
あまり使われない動詞というものがあるが、どちらが
一層呪文的かというとそれは後者のような気がする。
前者はともすればわざとらしくなるからかもしれない。
「
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