失題(6)/信天翁
 
君には とっくに 
わかってることだよ なぁ

脳髄が八丁味噌となって 
発酵し 腐敗しかけている ことを
空虚となった 胃袋のなかで

そぅだ 
老いは老いでも
北風に耐えてる
老木になりたい なぁ

公園広場の幼児を眺めながら
いっも そう 想う

 

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